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脳波同調と睡眠の質の向上効果

2025年1月10日
1 min

前回の記事では、3Hzのバイノーラルビートで深い睡眠段階を増やした例を取り上げました。深い睡眠には、皆さんがご存じのように、身体的・精神的な疲労を回復させる効果があります。そのため、深い睡眠の時間が長いほど、疲労感が軽減され、活力を取り戻すことができるのです。今回の記事では、「深い睡眠」だけでなく、全体的な「睡眠の質」と「脳波同調」の関係についてご紹介します。

睡眠の質が向上したかどうかは、どのように確認できるでしょうか?これは主に3つのポイントで評価されます。1つ目は「入眠潜時」が短いこと(入眠潜時とは、眠ろうとする時間から実際に眠りにつくまでの時間を意味します)、睡眠中に目覚める回数が少ないほど「深い睡眠」の割合が高いとよい睡眠を取れたと言えます。このように評価された睡眠の質は、主観的な感覚ではなく、数値化された絶対的な測定方式です。

もちろん、主観的な測定方法も存在します。実験者は睡眠後、自分の状態を記録したり、評価アンケートを作成して睡眠を評価します。主観的評価方法は、より直接的で、睡眠にあまり干渉しないという利点があるため、睡眠の質を評価する際にはよく使用される傾向にあります1

以下の2つの論文は、バイノーラルビートで脳波を同期させた際に、実際の睡眠の質が向上した研究結果を示しています。

最初の研究2は、アスリートを対象に行われました。アスリートは試合のスケジュールが非常に忙しく、体力回復のために睡眠時間を自由に増やすことができません。重要なのは、短い睡眠であっても、長い時間睡眠を取ったかのように睡眠後には活力とすっきり感が感じられなければいけないことです。この研究は、15人のエリートサッカー選手に、睡眠中に2-8Hzのバイノーラルビートを聞かせて、実際の睡眠の質が向上したかどうかを確認しました。サッカー選手たちが研究期間中に記入した主観的評価によると、起床後の状態と眠気の程度、仕事に対するモチベーションが著しく改善されたことを知ることが出来ました。もちろん、実際のパフォーマンスが改善されたかどうかについてはさらに研究が必要ですが、睡眠の質と心理的状態が向上したという結果は、パフォーマンスにも良い影響を与えることを示唆しています。

二つ目の研究3は大学生を対象に行われました。この研究によると、GPA成績が低い学生の69.7%が眠りに付きにくいと感じており、睡眠障害を経験している学生の72.7%は集中力の低下を大きく訴えていました。質の低い睡眠は学業成績の低下を引き起こし、これが再び睡眠の質を妨げる悪循環を生み出します。この研究では、大学生が抱える睡眠の問題を3Hzのバイノーラルビートを使用した脳波同調を通じて解決できるかどうかを確認しました。結果として、脳波同調を経験した人々は、入眠潜時が短くなり、睡眠中に目を覚ます回数が著しく減少しました。また、これらの70%は自分の睡眠の質を「良い(good)」または「最高(excellent)」と評価し、80%は睡眠後の気分を「良い(good)」または「非常に良い(very good)」と評価しました。


現代社会では、圧倒的に睡眠時間が不足していたり、眠れないときに方法がわからず寝付けない人が多いと思います。『脳波同調』を利用したソリューションは、非常に安価で便利に睡眠の質を高める方法であると考えています。ナイトリーで今晩、睡眠の質を向上させて明日を健康的に始めてみるのはいかがでしょうか?

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