朝、すっきりと目覚めて「今日は気持ちのいい一日になりそう」と感じたことはありませんか?そのように感じられる前日の夜は、入眠がスムーズで、深い眠りにつけた日が多いでしょう。けれど、思うように寝つけず、睡眠薬やメラトニンに頼る夜もあるかもしれません。
今回は、そんな「メラトニン」が私たちの睡眠にどのような影響を与えるのか、そして服用に伴う副作用について詳しく見ていきます。
メラトニンの役割とは?
メラトニンは、もともと私たちの体内でつくられる天然のホルモンで、主に脳の「松果体」と呼ばれる部分から分泌されます。このホルモンは、体内時計のリズムを整えるうえで欠かせない役割を担っています。夜になると分泌量が増え、眠気を促して自然な睡眠へと導き、朝になると減少して目覚めをサポートします。また、メラトニンは睡眠障害や時差ボケ、夜勤による生活リズムの乱れなどを改善するための治療にも用いられています。
メラトニンに副作用はある?

メラトニンは、一般的に安全性の高いホルモンとして知られており、北米ではスーパーなどでも手軽に購入できるほど広く普及しています。ただし、ごく一部の人には副作用が現れることがあります。研究によると、メラトニンを服用した人のおよそ2〜6%が、何らかの副作用を経験したと報告されています。
メラトニンの一般的な副作用5つ
1. 眠気: メラトニンは睡眠を促進する効果があるため、一部の利用者は服用後に日中でも眠気を感じることがあります。そのため、服用を始めたばかりの段階では、眠気やめまいなどの症状が出ないか様子を見ましょう。もし症状が現れた場合は、車の運転や機械の操作を控えるようにしてください。
2. 頭痛: 頭痛はメラトニンの一時的な副作用ですが、時間が経つと改善されます。ただし、頭痛が続く場合や、症状がひどい場合は服用を中止して医師に相談することをおすすめします。
3. 胃腸の不調: 一部のメラトニンを服用後に胸焼け、腹痛、下痢などの胃腸の問題が生じることがあります。
4. 気分の変化: メラトニンを服用したあと、気分が変化することがあります。研究によると、不安感や抑うつ感、過度な興奮など、感情面での変化が一部の人に見られたと報告されています。
5. 薬物相互作用: 抗凝固剤や抗血小板薬を服用している場合、メラトニンの摂取により薬物濃度が変化し、出血するリスクが高くなる可能性があるため、注意が必要です。そのほかにも肝代謝を行う他の薬剤と相互作用し、薬物濃度に変化が起こる場合があるため、定期的に服用している薬がある場合は、事前に医師に相談した上で摂取することをおすすめします。
メラトニンの過剰摂取による影響とは

メラトニンの服用量は、必ず医師と相談して決める必要があります。市販でも比較的簡単に手に入るため、自分の判断で量を増やしてしまうケースもありますが、それはとても危険です。不眠や睡眠の問題を自己判断で改善しようとしてメラトニンを過剰に摂取すると、根本的な原因に適切な治療が行われず、症状が長期化するおそれがあります。また、服用量を増やすことで副作用が強まるリスクもあります。
メラトニンの長期服用にリスクはある?
体内でメラトニンが十分に分泌されている人が長期間服用を続けると、体は「すでに足りている」と判断し、自らの分泌量を減らしてしまうことがあります。 そのため、メラトニンは長期間にわたって摂取するのではなく、適切な量を必要な期間だけ服用するのが理想的です。 また、体が自然にメラトニンを生成できるよう、服用期間をできるだけ短く保つことが望ましいでしょう。
メラトニンを服用している場合でも、薬に頼りきるのではなく、睡眠リズムを整える意識が大切です。 睡眠環境や生活パターンが安定すれば、メラトニンに頼らなくても自然に眠りにつけるようになります。
もし「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」と感じている方は、ナイトリーのモノラルビートと眠ってみませんか? 心地よい音のリズムが深い睡眠へと導き、毎日の疲れをやさしく癒してくれます。
