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慢性疲労症候群とは? 6か月以上続く“疲れ”の正体

3 min

いくら休んでも疲れが抜けない——そんな日が続いていませんか?しっかり眠っているのに体が重い、集中できない…。

その疲れは、もしかすると「ただの疲労」ではなく、慢性疲労のサインかもしれません。現代では、多くの人が知らず知らずのうちに慢性的な疲れを抱えています。今回は、「現代人の持病」ともいわれる慢性疲労の原因や症状、そしてそれを改善するための方法を、ナイトリーと一緒に探っていきましょう。

慢性的な疲れ——もしかすると「ただの疲労」ではないかも

6か月以上、疲れが続いていませんか?しっかり休んでも疲れが抜けないとき、それは慢性疲労のサインかもしれません。慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)は、強い疲労感が長期間にわたり続き、日常生活に大きな支障をきたす状態を指します。 一般的な疲労であれば休息によって回復しますが、慢性疲労症候群では十分に休んでも改善しません。 これは、睡眠の質が極端に低下していることを示している場合があります。

慢性疲労症候群を経験している6ヶ月間疲労した人の絵

慢性疲労症候群の主な症状

  1. 強い疲労感が6か月以上続く
  2. 記憶力や集中力が低下
  3. 筋肉や関節痛を感じる
  4. 慢性的な頭痛や喉の痛みなどの症状

慢性疲労症候群の主な原因

慢性疲労症候群の原因は、まだ完全には解明されていません。しかし、いくつかの生理的・環境的な要因が関係していると考えられています2

  1. 免疫系の異常
  2. ウイルス感染
  3. ホルモンバランスの乱れ
  4. 複合的な要因:ウイルス感染後に免疫系が過剰に反応するなど、複数の要因が関与

だるくて全身に力が入らない=必ずしも慢性疲労?

だるさや全身の倦怠感を感じるからといって、必ずしも慢性疲労とは限りません。 こうした症状の背景には、さまざまな身体的・精神的な要因が関係していることがあります。

身体的な要因としては、睡眠不足、貧血、甲状腺機能の低下、慢性疾患などが挙げられます。一方で、うつ病や強いストレス、不安などの精神的な要因によっても、似たような症状が現れることがあります。3

特に、睡眠不足が原因でだるさを感じている場合も少なくありません。 睡眠不足は、不眠症やいびきなどの睡眠障害と関係しており、十分な休息を妨げることで慢性的な疲労感につながります。

慢性疲労症候群のために睡眠不足を経験している人の絵

慢性疲労、病院へ行くべきタイミングは?

疲れが6か月以上続き、十分に休んでも回復しない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。 特に、原因のわからない体重の増減や、日中の強い眠気・倦怠感が続くときは注意が必要です。また、息苦しさや胸の痛みなど、心臓や血管に関わる症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。 慢性疲労の背景には、睡眠やホルモン、代謝の問題など、さまざまな要因が隠れていることがあります。

病院では、血液検査や甲状腺機能の検査、一晩かけて行う睡眠ポリグラフ検査(睡眠時の脳波・呼吸・心拍などを調べる検査)などを通して、原因を詳しく調べることができます。

慢性疲労を克服するには?

長く続く疲れを和らげるためには、生活習慣を見直すことと、必要に応じて医療のサポートを受けることが大切です。 小さな工夫を積み重ねることで、少しずつ体も心も回復していきます。

生活習慣を整えることから始めよう!

生活習慣を整えることは、体のリズムを正常に保ち、疲労をためにくくする第一歩です。

次のようなポイントを意識してみましょう。

  1. 規則正しい睡眠リズムを保つ
  2. 栄養バランスのとれた食事を意識する
  3. 軽い運動で心身をリフレッシュする:ただし、就寝前の激しい運動は逆効果になることがあります4
  4. ストレスコントロール

生活習慣の中でも、ストレスは大きな影響を与える要因のひとつです。 日々の中で短い時間でも、瞑想や深呼吸などを取り入れて心を落ち着かせることで、ストレスを和らげることができます。慢性的な疲れの多くは、日常の習慣に原因が隠れていることがあります。 生活リズムを整えるだけで、驚くほど体が軽くなることも少なくありません。

なかでも、睡眠は生活習慣と深く結びついています。 良い習慣は睡眠の質を高め、悪い習慣は眠りを浅くしてしまいます。 そして、睡眠の質が下がると日中のパフォーマンスにも影響し、慢性的な疲労を感じやすくなります。 睡眠の不調が半年以上続くようなら、専門医に相談してみることをおすすめします。

医学的なサポートを受けるという選択

生活習慣を見直しても疲れが取れない場合や、自分の力だけでは改善が難しいと感じるときは、医療の専門家に相談してみましょう。 薬による治療や心理カウンセリングは、症状の軽減や心身のバランスを整えるうえで大きな助けになります。慢性疲労症候群は、長期的に睡眠の質を下げてしまうこともあるため、専門的なサポートを受けながら少しずつ回復を目指すことが大切です。慢性疲労は、単なる「疲れ」ではなく、体からのサインかもしれません。

もし慢性的な疲れや眠れない夜に悩んでいるなら、ナイトリーのカスタマイズされたモノラルビートを試してみてください。 あなたの眠りに合わせて心地よいリズムを届け、すっきりとした朝を迎えるサポートをします。

小さな睡眠習慣の変化が、健やかな日常を取り戻す第一歩になります。

テーマ
参照
      Park B, Lee YJ. Upcoming aging society and men's health: focus on clinical implications of exercise and lifestyle modification. World J Mens Health 2020; 38: 24-31.
      Sapra, A., & Bhandari, P. (2023). Chronic Fatigue Syndrome. In StatPearls. StatPearls Publishing.
      Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome: Essentials of Diagnosis and Management Bateman, Lucinda et al. Mayo Clinic Proceedings, Volume 96, Issue 11, 2861 - 2878
      Leong, KH., Yip, HT., Kuo, CF. et al. Treatments of chronic fatigue syndrome and its debilitating comorbidities: a 12-year population-based study. J Transl Med 20, 268 (2022).
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