早く寝ようとしてもなかなか眠れず、朝起きるのがつらいと感じたことはありませんか?それはもしかすると「睡眠相後退症候群(Delayed Sleep Phase Syndrome、DSPS)」かもしれません。
今回はナイトリーと一緒に、現代人の睡眠不足や不眠の原因となるDSPSについて詳しく見ていきましょう。
睡眠相後退症候群(DSPS)とは?
睡眠相後退症候群(DSPS)とは、体内時計のリズムが通常よりも遅れてしまうことで、一般的な社会生活の時間帯に合わせて眠ることや起きることが難しくなる睡眠障害です。 就寝すべき時間になってもなかなか眠れず、明け方になってようやく眠りにつく一方で、朝は起きなければならない時間に目を覚ますことができないという特徴があります。 その結果、学校や仕事などの日常生活に支障をきたすことがあります。¹
DSPSの主な症状
DSPSの主な症状は次の3つです。
- 就寝時間の遅れ:一般的な就寝時間より2〜3時間遅れて眠りにつく傾向があります。
 - 起床困難:通常の起床時間に起きれず、極度の疲労感を伴うことがあります。日中も強い眠気に襲われやすくなります。
 - 睡眠リズムの修正が難しい:意識的に早寝早起きをしようとしても、体内時計がずれているため思うように眠れず、なかなか改善できないことが多いです。2
 

DSPSの原因は?
睡眠相後退症候群(DSPS)の主な原因は次の3つです。
- 遺伝的要因:特定の遺伝子変異によって、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌リズムが乱れ、体内時計の働きがうまく調整されなくなることがあります。
 - 環境的要因:就寝前のスマートフォン使用や、夜更かし・不規則な生活リズムの習慣が続くことで、体内時計が後ろにずれてしまうことがあります。
 - 生体時計の異常:脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)は光を感知して体内時計を調整していますが、この働きに異常が生じると、睡眠リズムが遅れやすくなります。3
 
コロナ禍とDSPSの関係
コロナ禍では、世界中の多くの人が生活リズムの乱れを経験し、それに伴って睡眠トラブルを訴える人が急増しました。 特にティーンエイジャーから若い世代にかけて、DSPSの発症率が大きく増加したと報告されています。 専門家によると、外出自粛やリモートワーク・オンライン授業など、生活習慣の変化が主な要因と考えられています。日光を浴びる時間が減り、スマートフォンやパソコンなどの電子機器を使用する時間が増えたことで、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が妨げられ、体内時計のリズムが乱れてしまったのです。
DSPSの管理・治療方法
DSPSにはどのような治療法があるのでしょうか?ここでは代表的な方法を4つご紹介します。
1. 光療法(フォトセラピー)
起きたい時間に合わせて強い光を浴び、生体リズムを整える治療法です。体内時計は朝日などの光に反応してリズムを刻んでいるため、意図的に光を浴びることで、一般的な生活リズムに近づけることができます。光は網膜を通して脳に届き、自然な目覚めを促します。4

2. メラトニン補充
暗くなると自然に分泌されるメラトニンですが、就寝前の電子機器の使用などによって分泌が妨げられることがあります。 就寝の1時間ほど前にメラトニンを摂取することで、眠気のリズムを整え、スムーズな入眠をサポートできます。
3. 行動療法
DSPSは体内時計の乱れによって起こるため、生活習慣を整えることで改善が期待できます。 毎日同じ時間に寝起きする習慣を身につけることが大切です。 また、就寝前は電子機器の使用を控え、朝はできるだけ日光を浴びるようにしましょう。 体内時計は光の刺激にとても敏感なため、朝の光を取り入れることが効果的です。
4. ナイトリーの活用
睡眠サポートアプリ ナイトリーを活用することで、自分の睡眠リズムを把握し、より良い睡眠習慣をつくることができます。 特許取得済みのモノラルビート技術により、眠りの質を高め、深く安定した睡眠をサポートします。 ナイトリーと一緒に、心と体が整う健康的な睡眠習慣を身につけましょう。
