「なんでこんなに眠れないんだろう？」とお悩みではありませんか？今日は、睡眠の質を高める神経伝達物質のひとつであるGABA（ギャバ）について一緒に見ていきましょう。
GABA（ギャバ）とは？
GABAは、睡眠にとって非常に重要な役割を果たす神経伝達物質です。
脳のバランスを保つために主に抑制性のシグナルを送る神経物質で、ストレスを軽減し、不安を和らげる働きをします。この抑制作用によって、睡眠を促進する効果もあります。
GABAの主な効果まとめ！
1. ストレスと不安の緩和
GABAを摂取すると、不安感などの精神的な側面だけでなく、身体的なストレス指標も下がると言われています。GABAの作用メカニズムは完全には解明されていませんが、近年ではGABAが腸や末梢神経など、体全体に存在していることが確認されています。
GABAを生成する「GABA作動性神経細胞」は、過剰な神経の興奮を抑え、身体を安定させる役割を担っています。そのため、GABAの量が不足すると、不安障害やうつ病に繋がる可能性があるのです。²
※GABAの量が増えることで、睡眠の質が向上し、よりリラックスして眠れる状態になります。
2. 睡眠の質の向上
ストレス・不安・睡眠の関係は非常に密接です。睡眠の質が高まるとストレスや不安が軽減され、逆にストレスや不安が軽くなることで睡眠の質も向上します。
GABAの抑制的な作用は、自然な入眠を助けるため、多くの睡眠補助サプリメントにも含まれています。³
3. 血圧の調整
GABAは血圧を下げる効果もあり、特に高血圧の方には良い影響を与えることが報告されています。
一方で、低血圧の方にはあまり推奨されません。
4. 成長ホルモンの分泌促進
私たちの身体は、睡眠中に「休息している」と判断されると、成長ホルモンを分泌します。
つまり、GABAが分泌されることで、成長ホルモンの分泌も促されるのです。
このホルモンは筋肉の成長、脂肪の燃焼、身体の回復などに大きく関わっています。 ⁴
GABAの副作用
過剰摂取のリスク
GABAは体内で自然に生成されるアミノ酸であり、安全性が高いとされていますが、摂りすぎると副作用が起こる可能性もあります。
- もっとも一般的な副作用は、吐き気・頭痛・めまいです。
- また、脳機能に悪影響を与えることもあり、GABAを過剰に摂取すると解離や脳卒中の影響を受けた部位にダメージが加わるという研究もあります。
- さらに、脳細胞の機能低下や、急性期の脳卒中リスクも報告されています。
- GABAを摂りすぎると、神経系の回復速度が遅くなる可能性もあります。
GABAが豊富に含まれる食品
以下の食品にはGABAが多く含まれています。
- 玄米：精製されていない状態では、GABAの含有量が非常に高いです。
- トマト：GABA含有量が比較的高く、遺伝子編集技術によりGABAを多く含む品種も登場しています。⁵
- 豆類：特に黒豆やインゲン豆に多く含まれています。
ただし、GABAは加工されると効能が減少する可能性があるため、できるだけ未加工の食材を摂取するのが推奨されます。一方で、発酵食品はGABAの含有量が高く、健康に良いとされています。
最後に
睡眠はあなたの健康と直結する非常に大切な要素であり、GABAの働きと深く関係しています。
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