「寝ても寝ても疲れが取れない…」あなたがいつも眠い理由とは?
季節の変わり目になると、疲労感や眠気が続くと感じる方が多くなります。こうした「寝ても寝ても疲れる」状態、実は甲状腺機能の異常と関係があることをご存じでしょうか?
甲状腺は喉の前にある蝶の形をした小さな器官で、私たちの代謝活動や体温調節に重要な役割を担っています。甲状腺機能の異常はとてもよくあるもので、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。
寝ても疲れが取れない方は、「甲状腺機能低下症」の可能性を疑ってみてもよいかもしれません。
甲状腺ホルモンの分泌が少なすぎると「甲状腺機能低下症」が、多すぎると「甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)」が現れます。今回は、あなたがいつも疲れている原因について一緒に考えてみましょう。
毎日疲れが取れない原因のひとつ:「甲状腺機能低下症」
まず、「寝ても疲れが取れない」場合は甲状腺機能低下症(こうかしょう)の検査を受けるべきかもしれません。
これは、甲状腺ホルモンの分泌量が不足することで起こります。主な症状は以下のとおりです:
- 強い眠気と慢性的な疲労感
- 体の冷え
- 体重増加
- 乾燥肌
- 便秘
- 無気力
また、うつ症状などの精神的な不調が出ることもあります。原因は、甲状腺そのものの異常、免疫の問題、遺伝的要因などが考えられます。管理方法としては、医師の処方によるホルモン療法、健康的な食生活の維持、ストレス管理、適度な運動習慣を身につけることが重要です。
もうひとつの原因:「甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)」
もう一つの可能性として「甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)」があります。
これは甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって起こります。
主な症状は:
- 神経過敏・イライラしやすい
- 不安感や興奮状態
- 急激な体重減少
- 頻繁な排便
原因には、免疫の異常、甲状腺結節、脳下垂体の異常、胸腺腫瘍などがあります。
治療方法としては、医師による診断と投薬治療(抗甲状腺薬)、必要に応じて手術などが行われます。また、食生活の調整とストレス管理も重要です。
甲状腺機能異常の原因は?
甲状腺の不調にはさまざまな要因が関係しています:
- 食生活の乱れ
- ストレス
- 環境的要素
- 遺伝
ですが、適切な管理と医師の診断によって、十分にコントロール可能な症状です。
生活習慣の見直しと正しい治療によって、慢性的な眠気や疲労感を克服することができます。
「最近なんとなく疲れが取れない」と感じる方は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
要点まとめ
疲労感や眠気が続く場合、甲状腺機能の異常を疑ってみることが大切です。
「甲状腺機能低下症」と「甲状腺機能亢進症」は、分泌されるホルモンの量によって異なります。それぞれに症状や原因があるため、医師による診断と検査が必要です。甲状腺の不調は、適切な治療と健康的なライフスタイルによって管理が可能です。
病気は事前のケアが肝心です。慢性的な疲れを感じる方は、ぜひ専門家の診察を受けてみてください。
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