ニキビというと、思春期の悩みというイメージを持つ方が多いかもしれません。でも実際には、大人になってからもニキビに悩む人は少なくありません。韓国の健康保険審査評価院の調査によると、ニキビ患者のうち45％以上が25歳以上の女性という結果も出ています。つまり、ニキビに悩む人の半分近くは“大人ニキビ”ということになります。 今回は、そんな「睡眠不足と大人ニキビの関係」について、少し詳しく見ていきたいと思います。
近年では、成人ニキビに悩む人が2万人を超えていると言われています。この急増は、皮膚科医療の発展だけでは説明できません。現代人のニキビには、ストレスや睡眠不足といった生活習慣が深く関わっていると考えられています。特に女性は、生理周期の乱れやホルモンバランスの変化によって、ニキビが悪化しやすい傾向があります。¹
睡眠不足によってできたニキビ
大人ニキビの悩みは、見た目の問題だけではありません。鋭い爪などでついニキビを引っ掻いてしまうと、毛穴に細菌が入り込み、二次感染を起こしてしまうこともあります。そのため、基本となるケアのひとつが「正しい洗顔」です。肌への刺激が少ない石けんやクレンジングを使い、やさしく丁寧に洗うことが大切です。²
ただし、洗顔だけは、すべてのニキビを防げるわけではありません。ニキビは、体内のホルモンバランスの乱れによっても起こりやすくなります。たとえば、インスタント食品や高カロリーな食事を続けて摂ると、肌の調子が崩れやすくなります。特に男性は、ひげ剃りによる刺激にも注意が必要です。 では、睡眠不足はニキビにどう影響するのでしょうか？人の体は、眠っている間に疲れを回復させたり、細胞を修復したりしています。なかでも成長ホルモンの分泌は肌の再生に深く関わっています。睡眠が足りないとこのホルモンの分泌が減り、肌のターンオーバー（再生機能）が低下して、ニキビが悪化することがあるのです。つまり、ニキビは睡眠不足による肌の修復力の低下が大きな原因のひとつでもあるのです。³
睡眠不足によって繰り返しできるニキビ
睡眠不足は、肌だけでなく体全体の免疫力も下げてしまいます。免疫力が落ちると、ニキビのような肌トラブルが治りにくくなったり、繰り返しできやすくなったりします。また、体内の老廃物がうまく排出されにくくなることで、さらにニキビができやすい状態になることもあります。 さらに、睡眠不足は「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌を増やします。このホルモンは皮脂の分泌を活発にする働きがあるため、毛穴の詰まりや炎症を引き起こし、肌トラブルを悪化させる原因になるのです。⁴
こうした理由から、睡眠とニキビは深く関係しています。もしニキビに悩んでいるなら、まずは自分の睡眠習慣を見直してみることをおすすめします。ですが、生活リズムを整えることは、短期間でできることではありません。
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