いびきは、主に「睡眠時無呼吸症候群」が原因で起こることが多く、睡眠中に一時的に呼吸が止まり、その際に喉が振動して音が発生します。いびきが問題となるかどうかは、原因や症状の重さによって人それぞれ異なります。 いびきは、気道の形や空気の通り道が狭くなることで起こるため、いびきをかくこと自体が必ずしも健康に悪いというわけではありません。ただし、その背後に病気が隠れている可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう状態を指します。中には、いびきをかきながら1分以上呼吸が止まることもあります。 ここで大切なのは、「いびきをかく=睡眠時無呼吸症候群」というわけではないという点です。いびきには一時的なものから、治療が必要なものまでさまざまなタイプがあります。¹
いびきの治療法

いびきの主な原因は、呼吸器の構造にあります。そのため、CPAP(シーパップ)装置や鼻腔拡張器といった医療機器で改善が見込める場合があります。また、「舌の付け根の筋肉」を鍛えることで、いびきを緩和する方法もあります。
このトレーニングでは、たるんだ軟部組織を引き締め、気道を広げて呼吸をしやすくします。いわゆる「舌上げエクササイズ」と呼ばれるもので、舌を「L」の形にして全力で15秒間キープするというシンプルな方法です。サポート用の専用トレーニング器具も市販されています。 ここまで紹介した治療法のうち、CPAPや鼻腔拡張器は、いびきが重度で無呼吸の時間が長い場合に使用される医療機器です。そのため、症状が深刻な場合は、スリープクリニックを受診し、専門家の指導のもとで治療を受けることをおすすめします。 いびきの原因は人それぞれ異なります。だからこそ、自分に合った治療法を見つけることが大切です。²
いびきの原因

いびきの主な原因は「構造的ないびき」と呼ばれるもので、鼻や喉、口などの呼吸器の形や通り道の問題によって起こります。こうした構造的ないびきは、睡眠中のどの段階でも発生しやすく、場合によっては手術による治療が行われることもあります。 一方で、「機能的ないびき」と呼ばれるタイプもあります。これは、呼吸器に特別な構造的問題がないにもかかわらず、疲労や飲酒など一時的な要因で発生するものです。この場合は、生活習慣の見直しなど、手術を伴わない治療法が効果的です。 そしてもう一つ、「中枢性いびき」と呼ばれるタイプがあります。これは中枢神経の働きに異常が生じることで起こるもので、脳が呼吸筋にうまく指令を出せなくなる状態です。このタイプはいびきの中でも特に注意が必要で、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があるため、早めの医療的対応が求められます。³
このように、いびきの治療法は大きく「非手術的治療」と「手術的治療」の2つに分けられます。
手術をしないいびきの治療法

- 肥満、急激な体重増加もいびきの原因のひとつです。減量により改善する場合もあります。
- 喫煙や飲酒、コーヒーなどの刺激の強い習慣は、できるだけ控えることをおすすめします。
- いびきは、仰向けで寝ると最も出やすくなります。横向きで寝ることで、いびきを軽減できる場合があります。
- いびき防止薬を使って、いびきを改善する方法もあります。⁴
手術によるいびきの治療法
- 鼻中隔矯正術:鼻の構造を改善
- 扁桃およびアデノイド切除術:扁桃やアデノイドを除去
- 口蓋咽頭形成術:口蓋や咽頭の構造を改善
- 下顎前方移動術:下顎を調整し上気道閉塞を改善
- 気管切開術:気管を切開し呼吸を改善
これらの治療法は、個人の症状や体の状態に合わせて行うことが大切です。場合によっては、複数の方法を組み合わせることでより効果が高まることもあります。そのため、自己判断せず、専門家に相談しながら最適な治療を進めることをおすすめします。
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