誰かの寝言でふと目が覚めたことはありませんか? もしくは、自分が寝言を言っていたと家族や友人に言われたことがあるかもしれません。 夜中に突然始まる寝言は、まるで夢の中で会話しているような不思議な現象です。 寝言(ソムニロクイー)は、本人の自覚がないまま言葉を発してしまうもの。 では、なぜ私たちは寝言を言うのでしょうか? そして、それを防ぐことはできるのでしょうか。
今回は、寝言の仕組みや原因、改善ヒントについて詳しく見ていきましょう。
寝言(ソムニロクイー)とは?

寝言(ソムニロクイー)とは、眠っている間に声を出して話してしまう現象です。簡単なうなり声のような音から、はっきりとした文章までさまざまで、睡眠のどの段階でも起こる可能性があります。寝言は誰にでも起こり得ますが、特に子どもや男性に多いといわれています。寝言は基本的に心配する必要のない現象で、多くの場合、本人にはまったく自覚がありません。けれども、頻繁に寝言を言うようになると睡眠が浅くなったり、休息の質が下がったりすることがあります。また、ストレスや睡眠不足、あるいは他の睡眠障害が関係しているケースもあります。
寝言の主な症状

寝言の主な症状には、以下のようなものがあります。
・ 意味のないつぶやき:内容がまとまらず、意味のわからない言葉や音を発することがあります。
・ はっきりとした話し言葉:明確で、まるで起きて話しているかのように文を話すこともあります。
・ 罵声や叫び声:大声で怒鳴ったり、乱暴な言葉を発することもあります。
・ ささやき声:寝言が小さな声やささやきになる場合もあります。
・ 意味のない言葉:筋の通らない、論理的に意味のない言葉を口にすることもあります。
・ 複雑な会話:まるで誰かと会話をしているように、内容が複雑な話をすることもあります。
・ うめき声やつぶやき:小さな声でうめいたり、ぼそぼそつぶやく場合もあります。
・ 笑い声や叫び声:寝ている間に突然笑ったり、叫んだりすることもあります。
・ 短い話の繰り返し:数秒から10秒ほどの短い寝言を、何度も繰り返す人もいます。
寝言の頻度や特徴には個人差があります。頻繁に寝言を言う人もいれば、数週間に一度だけという人もいます。慢性的に寝言が見られる場合は、ほぼ毎晩、もしくは週に何度も話すこともあります。 ただし、寝言を言っている本人はそのことにまったく気づいておらず、目が覚めても覚えていないのが一般的です。 また、寝言のきっかけには睡眠不足やアルコールの摂取、ストレスなどが関係していることもあります。
寝言の原因とは?

寝言の正確な原因はまだはっきりとわかっていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
・遺伝:寝言は家族の中で見られることがあり、遺伝的な傾向があると考えられています。
・睡眠不足:十分な睡眠がとれていなかったり、睡眠リズムが乱れていると、寝言が出やすくなります。
・ストレスや不安:強いストレスや不安を抱えていると、睡眠の乱れが生じやすく、寝言もその一つとして現れることがあります。
・発熱や体調不良:熱があるときや体調を崩しているときには、寝言の回数が増えることがあります。
・薬の影響:中枢神経に作用する一部の薬は、副作用として寝言を引き起こすことがあります。
・アルコールや物質の摂取:アルコールや特定の物質を摂取すると、睡眠の質が下がり、寝言が出やすくなることがあります。
・睡眠障害:睡眠時無呼吸症候群や夜驚症、レム睡眠行動障害など、他の睡眠障害に伴って寝言が起こることもあります。
・精神的な健康状態:うつ病や双極性障害、PTSDなどの精神的な疾患も、寝言のリスクを高める要因とされています。
寝言(ソムニロクイー)と上手に付き合うには?

寝言は大きな問題ではありませんが、本人や一緒に寝ている人の眠りを妨げてしまうことがあります。ここでは、寝言を少なくするための効果的な方法をご紹介します。
1. 規則正しい睡眠習慣を保つ
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣を続けることで体内時計が整い、睡眠の質が向上し、寝言の原因となる睡眠の乱れを防ぐことができます。
2. ストレスや不安を解消する
ストレスや不安は寝言の主な原因の一つですが、深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラックス法を取り入れたり、寝る前に本を読んだり温かいお風呂に入って心を落ち着かせ、さらに就寝前30分〜1時間はスマートフォンやパソコンの使用を控えることで、より安定した睡眠を得ることができます。
3. 快適な睡眠環境を整える
寝室を涼しく暗く静かに保ち、ベッドを眠るためだけに使って体と心に「ここは休む場所」と認識させ、寝具や枕を自分に合った快適なものに整えることで、寝言を含む睡眠の乱れを減らすことができます。
4. 就寝前の刺激物を避ける
カフェインやニコチンなどの刺激物は睡眠を妨げて寝言を増やす原因になるため、寝る4〜6時間前から摂取を控え、代わりにカフェインレスのハーブティーや温かいミルクを選ぶのがおすすめです。
5. アルコール摂取を控える
アルコールは一時的に眠気を誘うものの、睡眠のリズムを乱して寝言が増える原因になるため、特に夜の飲酒は控えめにし、飲む場合は寝る3〜4時間前までに済ませるようにしましょう。
6. 睡眠記録をつける
睡眠のパターンや習慣を記録することで寝言のきっかけを把握しやすくなるため、就寝・起床時間や途中で目が覚めた回数、寝る前のストレス・食事・運動などもあわせてメモしておくと、医師や専門家と共有する際に役立ちます。
7. 認知行動療法(CBT)に相談してみる
CBTは寝言の背景にある心理的な問題を改善するのに役立つため、専門のカウンセラーに相談してストレスや不安を管理する具体的な方法を一緒に考えてもらうとよいでしょう。
8. 重みのあるブランケットを使う
重みのあるブランケットはやさしい圧力で神経を落ち着かせ、不安を和らげて深い眠りを促す効果があり、体重の約10%程度の重さのものを選んで毎晩使うことで、心地よい安心感を得ながら寝言を減らす助けになります。
まとめ
寝言は睡眠障害に直接関わるような大きな問題ではありません。ただし、頻繁に起こる場合は睡眠の質に影響することもあります。 そんなときは、ナイトリーアプリを活用してみてください。モノラルビートによって深い眠りをサポートし、あなたの睡眠リズムに合わせてパーソナライズされた提案を行います。 毎晩の眠りを整え、より心地よい休息を手に入れるための新しいヒントがきっと見つかるはずです。
