一日を終えて布団に入ったのに、なぜか頭が冴えてしまって眠れない。今日の出来事や考えごとが次々と浮かび、気づけば時間だけが過ぎている——そんな経験はないでしょうか。
眠れない夜が続くと、原因がわからないこと自体がストレスになります。実は、睡眠を妨げる理由は特別なものではなく、日常の習慣や心の状態に潜んでいることがほとんどです。
ここでは、よくある不眠の原因と、その対処法を順に整理していきます。無理なく眠れる状態を取り戻すために、まずは自分に当てはまるポイントを確認してみましょう。
眠れない理由10選
1. ストレスや不安

ストレスや不安があると心身が緊張状態に入り、入眠に必要なリラックスが妨げられます。考えごとが止まらず、頭の中が不安や心配で占められると、気持ちを落ち着かせることが難しくなり、寝つきが悪くなります。このような精神的緊張は入眠を妨げるだけでなく、睡眠を浅くし、夜間に何度も目が覚める原因にもなります。その結果、十分な休息が得られず、睡眠の質が低下してしまいます。
2. カフェインの摂取
カフェインには中枢神経を刺激する作用があり、睡眠やリラックスを促す神経伝達物質であるアデノシンの働きを妨げます。そのため、特に午後から夜にかけてコーヒーやお茶、エナジードリンクなどを摂取すると、カフェインが体内に長時間残り、寝つきにくくなる傾向があります。少量であっても影響が出る場合があり、睡眠の質を低下させてしまうことがあります。
3. 睡眠環境が整っていない
睡眠環境は、睡眠の質を左右する重要な要素の一つです。部屋の明るさや音、寝具の快適さなどが適切でない場合、入眠しづらくなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。例えば、体に合わないマットレスや枕、外からの光や生活音、室温の不快さなどは、睡眠を妨げてしまいます。
より良い睡眠のためには、心身が自然と落ち着く環境を整えることが大切です。光や音をできるだけ抑え、快適に感じられる寝具や室温を意識することで、睡眠の質を高めることにつながります。
4. 睡眠リズムの乱れ
就寝時間や起床時間が一定でない生活が続くと、体内時計が乱れやすくなります。その結果、自然な眠気が訪れにくくなり、寝つきや目覚めに影響が出ることがあります。
私たちの体は、規則的なリズムを保つことで本来のコンディションを維持しています。睡眠時間が日によって大きく変わる状態が続くと、入眠が難しくなるだけでなく、日中に疲労感や眠気を感じやすくなってしまいます。
5. 睡眠に関わる病気や症状(睡眠時無呼吸症候群、不眠症など)
特定の病気や体の状態が、睡眠の妨げになることがあります。
- 例えば睡眠時無呼吸症候群では、夜間に呼吸が何度も止まったり再開したりするため、本人が自覚しないうちに睡眠が中断されてしまいます。
- 一方、不眠症では、寝つきが悪くなったり、眠りを維持できなくなったりすることで、眠れない夜が続くようになります。
これらの状態では、睡眠の質を改善するために治療が必要となることが少なくありません。
6. 就寝前のスマホやデジタル機器の使用

就寝前にスマートフォンやパソコン、テレビなどの画面を長時間見ることは、入眠を妨げる要因となります。画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑制します。また、刺激の強いコンテンツは脳を活性化させるため、入眠を妨げます。
7.就寝前の食べ過ぎや重い食事
就寝直前に量の多い食事や消化に負担のかかる食事を取ることは、眠れなくなる主な原因の一つです。体は食べ物を消化するために時間を必要とするため、満腹の状態で横になると不快感や消化不良を引き起こし、睡眠の妨げになることがあります。夜はできるだけ軽めの食事を心がけ、就寝時間の直前に食事を取らないことで、体が自然に眠る準備をしやすくなります。
8.運動不足
日中に十分な身体活動がない場合、夜間の睡眠に影響を及ぼすことがあります。運動には、ストレスを軽減し、身体を適度に疲労させることで睡眠リズムを整える作用があります。活動量が不足すると、入眠しにくくなったり、睡眠を維持しづらくなったりすることがありますが、日中に短時間の歩行を取り入れるだけでも、睡眠の質の向上が期待されます。
9.騒音による睡眠の妨げ
騒音は、睡眠の質を大きく低下させる要因の一つです。屋外の交通音や近隣の生活音、同居人のいびきなど、周囲の音によって寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。たとえ途中で目が覚めた自覚がなくても、音によって睡眠のリズムが乱れ、朝起きたときに十分に休めた感じが得られなくなることがあります。このような場合には、耳栓やホワイトノイズなどを活用することで、音の影響を和らげることができます。
10.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの変化は、睡眠に大きな影響を及ぼすことがあります。例えば女性の場合、月経周期や妊娠中、更年期などに伴うホルモンの変動によって、睡眠の問題が起こりやすくなります。また、ストレスと関係の深いコルチゾールの分泌が高まることも、睡眠の質を低下させる要因となります。こうしたホルモンバランスの乱れに対しては、生活習慣の見直しや、医療専門家への相談が必要となる場合があります。
眠れないときの対処法
眠れないときには、次のような方法を試してみましょう。
1.リラクゼーション法

眠れないときは、まず心と体を落ち着かせることが大切です。深呼吸をゆっくり繰り返すと、自然と緊張がほぐれ、気持ちも落ち着いてきます。 また、ほんの数分でも瞑想の時間を取ることで、考えごとが整理され、不安や焦りがやわらぎます。さらに、体の各部分の筋肉に順番に力を入れてから力を抜いていく方法は、身体に残っている緊張を解消し、眠りに向かう状態をつくるのに役立ちます。
2. 読書をする
本を読むことで、頭の中にある考えや不安から少し距離を置くことができ、眠りに向かいやすくなります。寝る前は、気軽に読める内容や落ち着いた文章の本を選ぶのがおすすめです。刺激の強い内容や続きが気になりすぎるものは、かえって眠りの妨げになることがあります。
3.刺激物を避ける
カフェインやニコチンは、眠りを妨げやすい成分です。コーヒーや紅茶、チョコレートに含まれるカフェインや、タバコに含まれるニコチンは、体を覚醒させ、寝つきを悪くする原因になります。
そのため、寝る4〜6時間前からは、こうした刺激物を控えると、寝つきが良くなります。
4.一度ベッドを離れて気持ちを落ち着かせる
20分ほどたっても眠れないときは、無理にベッドに居続けないことが大切です。一度ベッドを離れて、別の部屋で静かに過ごしてみましょう。本を読んだり、やさしい音楽を聴いたりするなど、気持ちが落ち着くことがおすすめです。 その間は、明るい照明や刺激になることは避け、眠気を感じてからベッドに戻るようにします。こうすることで、ベッドに対して「眠れない」という印象が残りにくくなります。
5.食事内容に気をつける
食事や飲み物の内容は、睡眠に影響を与えます。寝る直前の食べ過ぎや、脂っこいもの・辛いもの、カフェインの摂取は、胃腸に負担をかけ、寝つきを悪くする原因になります。
もし就寝前に空腹を感じる場合は、バナナや少量のナッツなど、軽くて体に負担の少ないものを選ぶとよいでしょう。
6.睡眠の記録をつける
睡眠の様子を記録しておくと、自分の眠りにどんな影響が出ているのかが見えやすくなります。寝た時間や起きた時間、夜中に目が覚めたこと、その日の過ごし方などを簡単に書いておくと十分です。
続けていくうちに睡眠のクセや傾向が分かってきますし、必要であれば医師に相談する際の材料としても役立ちます。
まとめ
眠れないと悩んでいる人は、決して少なくありません。寝る前にスマホやパソコンを見る時間が長かったり、周囲の音が気になったり、その日のストレスが影響していたりと、原因は意外と日常の中にあることが多いものです。何が眠りを妨げているのかを一度振り返ってみることで、ちょっとした工夫や習慣の見直しが、睡眠の改善につながることもあります。まずは就寝前の過ごし方を整えたり、落ち着いて休める環境をつくったりと、できることから無理なく試してみてください。
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