なぜ、質の良い睡眠が必要なのか?
睡眠は、翌日の日常生活を正常に送るために、精神的および身体的な疲労を回復させる重要な生理的過程です。健康的な睡眠習慣が重視される理由は、十分な睡眠が確保されない場合、心身の機能にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるためです。
睡眠不足の状態では、情緒が不安定になりやすく、易刺激性や感情の起伏の増大がみられます。さらに、その状態が慢性化すると、性格変化や抑うつ状態を引き起こすこともあります。加えて、記憶力や集中力の低下など、認知機能への影響も指摘されています。
推奨睡眠時間
世界保健機関(WHO)が推奨している適切な平均睡眠時間は、成人の場合で7〜9時間とされています。私たちの認知機能や行動機能を正常に保つためには、毎晩少なくとも7時間の睡眠を確保することが重要です。
睡眠が私たちの生活に与える影響
睡眠は、免疫機能をはじめ、記憶力、気分、遂行能力に至るまで、生活のあらゆる側面に影響を及ぼします。研究によると、睡眠不足の状態では注意力の低下や認知機能の低下、反応時間の遅れが生じやすく、感情の変化にも影響を受けやすくなります。さらに、肥満、2型糖尿病、心疾患、高血圧、脳卒中といった疾患のリスクが高まり、早期死亡の可能性が増加することも指摘されています。
良質な睡眠が支える健康とパフォーマンス

1. 身体の回復
睡眠は、脳と体を休ませるための重要な時間です。脳は、手足を動かすときや食事をするとき、思考を巡らせるときなど、常に活動を続けています。これは脳に限らず、他の身体機能についても同様です。脳が十分に休息を取れない状態が続くと、働きが低下するおそれがあります。適切な睡眠を確保することで、身体の回復が促され、作業効率やパフォーマンスの向上にもつながります。
2. 記憶力や学習効果の向上
海馬は、記憶や学習、新しい情報の認識を担う重要な部位であることが、さまざまな研究によって示されています。睡眠中には、学習によって得た記憶を整理し、定着させる働きが行われます。そのため、夜遅くまで勉強し、睡眠時間を削って早朝に再び学習するよりも、十分に学習したうえで7時間以上の睡眠を取るほうが、より効率的に学習効果を高めることができます。
3.精神的な健康の維持・向上
睡眠の質と量は、感情のコントロールと密接に関係しています。睡眠不足が続くと、一時的な感情の変化や無気力感、不安症状の悪化がみられることがあります。また、長期間にわたる不眠は、うつ状態や不安障害へとつながる場合もあります。一方で、十分な睡眠を確保することで、感情の安定や意欲の維持、自律神経機能の調整が良好な状態に保たれます。
4. 老廃物の排出・管理
脳の内部には、脳室と呼ばれる液体で満たされた空間があります。また、脳の内側と外側の間には、脳脊髄液が循環する領域が存在します。睡眠中には、この脳脊髄液が脳内に蓄積された老廃物を洗い流し、排出する働きを担うとされています。
5. 恒常性(ホメオスタシス)を維持
睡眠を通じて体内のホルモン分泌は一定のバランスが保たれ、免疫機能の強化につながります。ホルモンが適切に調整されることで、それぞれのホルモンが関与する器官の回復が促され、体内環境の恒常性が維持されます。
6. 運動能力の回復
睡眠は、運動能力の回復に欠かせない要素です。睡眠中には、筋肉や骨、組織の再生・修復が進み、炎症を抑える働きも促されます。一方で、睡眠が不足すると身体の調整機能が低下し、運動時のけがのリスクが高まるほか、パフォーマンスそのものの低下につながる可能性があります。
以上のように、十分な睡眠がもたらす重要性について整理してきました。それでもなお、入眠が困難な場合には、適切な対処法を検討することが求められます。
規則正しい睡眠のために取り入れたい3つの習慣
1. 十分に日光を浴びる
一定時間、日光を浴びることでセロトニンの分泌が促され、夜間にはメラトニンの分泌につながります。メラトニンは入眠を助けるとともに、睡眠の質を維持する重要な役割を担っています。
2. 熟睡をサポートする食品を摂取
食事による効果には個人差があるため、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありませんが、以下のような食品は、熟睡をサポートするとされています。
- レタスには、睡眠を促す作用があるとされるラクチュシンが含まれています。
- 温かい牛乳には、トリプトファンと呼ばれる成分が含まれており、入眠を助ける働きがあります。
- なつめ茶は、神経を落ち着かせ、不安感や抑うつ感の緩和に役立つとされています。
- マグネシウムを摂取することで、筋肉の緊張を和らげるために必要なミネラルが補われ、筋肉疲労の軽減につながります。
3.深呼吸・瞑想・ヨガなどのリラクゼーション法
ストレスを軽減し、心身の緊張を和らげることで、入眠しやすい状態へと導きます。
熟睡のために避けるべき3つのこと

1. 就寝前は、電子機器の使用を控える
電子機器から発せられるブルーライトは、メラトニンの分泌を抑制するため、熟睡を妨げる要因となります。
2. カフェインやアルコールの摂取を控える
カフェインは睡眠を妨げる作用をもつ覚醒物質です。また、アルコールは睡眠のリズムを乱す可能性があり、摂取すると睡眠中に途中で目が覚めてしまうこともあります。
3. 規則的な食事
就寝前に夜食をとって過度に満腹な状態であったり、反対に夕食を十分に取らず強い空腹感がある場合には、睡眠の妨げとなることがあります。
これまでに述べてきたとおり、睡眠は精神的・身体的な健康を維持するうえで不可欠な役割を担っています。免疫機能をはじめ、記憶力、気分、学習効率、作業遂行能力に至るまで、生活のあらゆる側面に影響を及ぼします。
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