Main image

寝ても寝ても眠い理由とは?ナルコレプシーの可能性を考える

2 min

日中でも突然強い眠気に襲われることはありませんか。その原因の一つとして、ナルコレプシーが考えられます。ナルコレプシーは、急に体の力が抜けたり、耐えがたい眠気によって眠り込んでしまう疾患です。十分に睡眠をとっていても眠気が続く人に多く見られます。「なぜいつも眠いのだろう」「ちゃんと寝ているのに眠いのはなぜ?」と感じているなら、その不調の背景にナルコレプシーが隠れている可能性もあります。

ナルコレプシーとは?

ナルコレプシーは、自分の意思とは関係なく、突然眠りに落ちてしまう疾患です。疲れと眠気は混同されがちですが、ナルコレプシーの場合、単なる疲労とは関係なく、急に眠ってしまったり、覚醒状態を保つのが難しい状態が続くのが特徴です。これが、ナルコレプシーの主な症状です。

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーの正確な原因は、いまだ明らかになっていません。睡眠と覚醒を調整する中枢神経系の一部に障害が生じることで発症すると考えられています。近年では、睡眠を調節するホルモンであるハイポクレチンの不足が一因であることが分かってきており、遺伝的な影響も関係しているとされています。

ナルコレプシーの症状

まず、ナルコレプシーの代表的な症状として「過度な日中の眠気」があります。ナルコレプシーの患者は疲れやすく、常に眠いと感じることが多いとされています。この眠気は本来眠る時間でなくても突然現れ、場合によっては危険な状況で眠ってしまったり、意識がもうろうとすることもあります。

次に挙げられる症状が「情動脱力発作」です。これは、突然筋肉の力が短時間抜けてしまう現象を指します。膝の力が抜けたり、全身の力が入らなくなって、ふらついたり倒れてしまうことがあります。

三つ目の症状は「睡眠麻痺」です。眠りに入るときや目覚めるときに、体に力が入らなくなる状態で、一般に「金縛り」と呼ばれるものです。体を動かせず、声も出せなくなることがあります。

四つ目の症状は「入眠時幻覚」です。眠りにつく直前や目覚めかけの状態で、非常に現実感のある夢のような幻覚を見ることを指します。

ナルコレプシーの診断

ナルコレプシーの診断を受けるには、精神科や神経内科を受診し、睡眠ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査などを行う必要があります。これらの検査を通して正確な診断を行い、その結果に基づいて適切な治療方法が検討されます。

ナルコレプシーと日常生活

ナルコレプシーは、日常生活の中でも大きな負担となりやすい疾患です。特に運転をする人にとっては深刻な危険を伴うことがあります。常に眠気がつきまとい、車の操作が難しくなることで、交通事故につながるケースもあるためです。

ナルコレプシー(過眠症)の予防と対処

ナルコレプシーを予防するためには、いくつかの重要なポイントを意識することが大切です。

まず、十分な睡眠をとることが基本となります。1日あたり少なくとも8時間以上の睡眠を確保する習慣は、予防につながるとされています。

次に、就寝・起床時間を整えることも重要です。毎日できるだけ同じ時間に寝て起きるなど、規則正しい睡眠リズムを保つことで、体が自然に睡眠と覚醒をコントロールしやすくなります。

さらに、カフェインの摂取にも注意が必要です。夜9時以降はカフェインを控え、日常的にも過剰に摂取しないよう心がけるとよいでしょう。

また、バランスの取れた食生活を意識することも大切です。夜食を控え、代わりに高たんぱくで脂質の少ない食事を選ぶことで、睡眠の質を整える助けになります。こうした心がけを積み重ねることで、健康的な睡眠習慣を保つことができます。もし「もしかしてナルコレプシーかも」と感じるような症状があれば、早めに専門家に相談してみてください。ナルコレプシーは、日常生活や安全面にも影響を及ぼす可能性がある疾患です。放置せず、適切に向き合うことが大切です。私たちの健康と安全を守るためにも、眠気によるリスクをできるだけ減らす意識を持ちましょう。ナルコレプシーについてさらに詳しく知りたい場合は、専門家に相談したり、信頼できる医療系サイトを参考にしてみてください。睡眠についてもっと知りたいことがあれば、いつでもナイトリーにお越しください。

テーマ
参照
      Lee, Hye-won (Easy Brain Songpa Psychiatry Clinic). (2022). Director Lee Hye-won’s brain health and sleep : Feeling sleepy no matter how much you sleep—could it be narcolepsy? Monthly Local Autonomy, Vol. 131, September 2022, pp. 123–125.
      Lee, Yeon-jung (Soonchunhyang University). (2020). Diagnosis and treatment of narcolepsy. Proceedings of the Korean Academy of Child and Adolescent Psychiatry Conference, 2020 Spring Conference of the Korean Academy of Child and Adolescent Psychiatry, July 2020, pp. 75–79.
      Han, Sun-Jeong (Wonkwang University), Joo, Eun-Yeon (Sungkyunkwan University), Cho, Jae-Wook (Pusan National University Hospital), & Hong, Seung-Bong (Sungkyunkwan University). (2008). The usefulness of the Multiple Sleep Latency Test in the diagnosis of patients with narcolepsy. Journal of Sleep Medicine, 5(1), 39–42.
この快眠レターがお役に立てましたか?
寝ても寝ても眠い理由とは?ナルコレプシーの可能性を考える - 睡眠研究所 | ナイトリー🌙