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睡眠中に起こる金縛りの原因とは?

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みなさんは、金縛りにあったことはありますか?

近年、学会でもたびたび取り上げられている睡眠障害の一つである金縛りでは、まるで超常現象のような体験をすることもあります。たとえば、誰かの気配を感じたり、物音が聞こえたり、幽霊を見たように思えたりすることもあるでしょう。 では、金縛りは本当に科学では説明できない不思議な現象なのでしょうか。それとも、何か悪いことの前触れなのでしょうか。

金縛りの原因

金縛り、いわゆる睡眠麻痺は、超自然的な現象ではありません。眠っている途中で目が覚めたときに体が動かなくなる状態で、体の一部の筋肉はまだ睡眠状態にある一方、意識だけが先に目覚めているときに起こります。この現象は一瞬強い恐怖を感じさせますが、実際には健康に危険を及ぼす症状ではありません。 私たちは深い眠り、つまりレム睡眠のときに夢を見ます。このとき、夢の内容をそのまま体で再現してしまわないように、脳は筋肉の動きを抑えています。しかし、ストレスや強い疲労などによってこの働きがうまく機能しないと、寝言や寝相の乱れといった現象が現れることがあります。

本来であれば、正常な睡眠サイクルでは、体はレム睡眠からゆっくりと抜け出しながら筋肉の働きも徐々に回復していきます。しかし、タイミングがずれて、筋肉の緊張が十分に解けないままレム睡眠から目覚めてしまうと、睡眠麻痺が起こります。このとき、脳はまだ夢の一部を体験している状態にあるため、視覚や聴覚を通して幻覚や幻聴を感じることがあります。このように、金縛りの最中に幽霊を見たという主張は、科学的に証明されているものではなく、心理的な要因による可能性が高いと考えられています。¹

金縛りが頻繁に起こる理由

金縛りで、夢の中で幽霊を見た人

金縛りが頻繁に起こる理由は、乱れた睡眠パターンやストレス、環境的な要因など、さまざまなところにあります。まずは、最も大きな原因とされている睡眠パターンの乱れからご紹介します。

不規則な睡眠リズム

睡眠パターンが不規則になると、私たちの体内リズムや睡眠サイクルに大きな影響が出ます。規則正しい睡眠習慣を保てないと、体はリズムを失い、バランスが乱れてしまいます。その結果、睡眠の質が低下します。睡眠の質が下がると、自然と睡眠不足につながります。そして睡眠不足の状態では、脳が睡眠中に筋肉の動きをコントロールする働きがうまくいかなくなることがあります。²

睡眠不足が続き、途中で何度も目が覚めるようになると、睡眠サイクルが崩れるだけでなく、金縛りも起こりやすくなります。普段から金縛りを頻繁に経験している場合は、不規則な生活を見直し、できるだけ規則正しいリズムに整えることが大切です。夜遅くまで活動するのではなく、決まった時間に眠るよう心がけましょう。安定した睡眠習慣を身につけ、睡眠の質を高めることが、最も効果的な解決方法です。

ストレスや不安

ストレスや不安は、睡眠に直接的な影響を与えます。過度なストレスは脳の働きを乱し、睡眠をコントロールする機能がうまく働かなくなる原因になります。さらに、ストレスや不安は体の緊張を高め、眠っている間も十分にリラックスできない状態をつくります。こうした感情的な要因は、脳にとってもマイナスに働きます。そのため、心の安定やストレス管理は、質のよい睡眠を保つために欠かせない要素です。規則的な運動、バランスの取れた食事、そして十分な休息を心がけることで、心身の緊張が和らぎ、より良い睡眠を得ることができるでしょう。³

睡眠環境

睡眠環境も、睡眠に大きな影響を与えます。明るい照明や騒音は睡眠の質を下げ、睡眠障害を引き起こす原因になります。強い光がよくないのは、脳が深い眠りに入るのを妨げるためですし、過度な騒音も深い睡眠を邪魔してしまいます。 また、寝る前に長時間スマートフォンを見ていると、端末から出るブルーライトが神経を刺激し、眠りを妨げることがあります。さらに、動きのある画面は脳を活発な状態に保つため、入眠しにくくなります。睡眠環境を整え、健康的な生活習慣を維持することが、快適な眠りへの近道です。できるだけ暗く静かな環境で眠るようにし、就寝前のスマートフォンの使用を控えてみてはいかがでしょうか。

誤った睡眠姿勢

誤った姿勢で眠ったり、ベッドや枕が合っていなかったりすると、睡眠の質が低下することがあります。体の一部に圧力がかかるような偏った姿勢で寝たり、不快な寝具を使っていると、睡眠中に筋肉の動きが妨げられることがあります。この場合は、睡眠サイクルの問題というよりも、筋肉そのものに負担がかかることで、金縛りのような状態を引き起こす可能性があります。そのため、正しい寝姿勢を意識し、自分に合ったベッドや枕を使用することは、質のよい睡眠を得るためにとても重要です。⁴

最後に、金縛りは科学的に説明できる睡眠障害の一つです。たとえ一度経験したとしても、体に大きな危険を及ぼすものではありませんので、過度に心配する必要はありません。ただし、あまりにも頻繁に起こる場合は、これまでに挙げた原因に当てはまるものがないかを確認し、改善していくことが大切です。特に最も多い原因は不規則な睡眠パターンですので、できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣を心がけることをおすすめします。

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テーマ
参照
      Sharpless BA, Barber JP. Lifetime prevalence rates of sleep paralysis: a systematic review. Sleep Med Rev. 2011 Oct;15(5):311-5. doi: 10.1016/j.smrv.2011.01.007. Epub 2011 May 14. PMID: 21571556; PMCID: PMC3156892.
      GOODE GB. Sleep Paralysis. Arch Neurol. 1962;6(3):228–234. doi:10.1001/archneur.1962.00450210056006
      Dan Denis (2018) Relationships between sleep paralysis and sleep quality: current insights, Nature and Science of Sleep, 10:, 355-367, DOI: 10.2147/NSS.S158600
      Denis D, French CC, Gregory AM. A systematic review of variables associated with sleep paralysis. Sleep Med Rev. 2018 Apr;38:141-157. doi: 10.1016/j.smrv.2017.05.005. Epub 2017 Jun 8. PMID: 28735779.
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